saving private ryan ~戦争を体験していない人たちへ~
こんにちは!
しゅーです。
基本的に仕事は夕方からなので、
午前中に映画を観ることが多いです。
今回僕が鑑賞した映画はこちら!
スティーブン・スピルバーグ監督の戦争映画
「プライベートライアン」です!
6月24日から公開される注目の戦争映画「ハクソーリッジ」を観る前に
一本戦争映画を観ておこう!と思ったので。
米公開:1998年8月24日
日公開:1998年9月26日
上映時間:170分
ざっくりストーリー
1944年6月6日。
第二次世界大戦の真っ最中。
ノルマンディー上陸作戦の一部である
オマハ・ビーチ上陸を切り抜けたミラー中隊長にある命令が下される。
それは敵地にいるライアン二等兵を見つけ出し本国へ帰還させる、というものだった。
ライアンは4人兄弟の末っ子で3人の兄も戦争へ出たが、3人とも戦死が確認された。
兄弟が全員死んでしまうのを避けるための決断だった。
ミラーはミッション成功のために7人の精鋭を選抜し、ライアン捜索に挑む。
歴史上、最も大きな上陸作戦で幕を開ける今作。
冒頭約20分の戦闘シーンは恐怖と驚きとリアリティにあふれていました!!
船に揺られながら戦地へ向かう兵士たち。
水を飲む者。この先の戦いを想像し嘔吐してしまう者。神に祈る者。様々な負の感情を乗せた船の一部が開き、
いざ開戦!!と同時に鳴り響く銃声と飛ぶ血しぶき。バタバタと倒れていく兵士たち。
そこから目に映る映像はまさに地獄絵図。
飛び交う銃弾。飛び散る肉片。
ちぎれる手足。飛び出す臓物。
流れ出る血液。赤く染まる波。
泣き叫ぶ兵士。神に祈る兵士。
死んでゆく兵士。これが戦争というものなのか・・・。
この約20分間の地獄を徹底的にリアルに描いたスピルバーグ監督。リアルさを追求するために撮影にはハンディカメラを多用したんだとか。それによって「兵士目線」を再現することが出来ていました。
このシーンを観た僕は壮絶すぎて息を吸うのも忘れ言葉を失いました・・・。
この地獄を切り抜けた後の展開はとても王道ストーリーな感じ。
難しい任務を任させる→仲間を集めて出発→ピンチ→犠牲になる仲間→仲間割れ→目的地到着→ラストバトル!!
王道だけど、
これが最高に映画として面白かった!
「見ず知らずのライアンを救うために何故俺たちが犠牲に?」
「そいつにそんな価値が本当にあるのか?」
という仲間たちと、兵士として「任務遂行」を目指すミラーとの気持ちのぶつかり合い。そして各キャラそれぞれの活躍を描く最後の戦闘シーンは冒頭と違って彼らを知っているから緊張感がまるで違う!!誰も死なないでくれ・・・と願いながら画面にくぎ付けになりました。
個人的に良かったと思うキャラは「アパム」です。
彼はもともと地図作成や情報処理を行う非戦闘員でしたが、ドイツ語とフランス語が話せるという理由でミラーに選抜されました。そんなわけでほかのメンバーと違い、我々観ている側の人間に近い!
この映画を観ていて個人的に印象に残ったのはこのセリフでした。
「気の進む任務がどこにある?」
これはミラーが仲間に向かっていうセリフです。
どの登場人物も多くの人間を殺めています。でもどの登場人物も殺すことを楽しんでるやつなんていませんでした。誰だって戦争なんてしたくないはずなんです。
日本人は義務教育として学校で歴史を学びます。
「教科書の○○ページを開いてください。じゃ○○さんこの行から読んでください。・・・・はい、ありがとう。ここテスト出るから暗記しといてね」
といった具合に。
こんなことがあったんだよ。はい終わり。
これじゃだめだと思います。
そういう意味でも映画は歴史を振り返るうえでとても良いツールだと思います。もちろん売り物である以上、多少監督など様々な人の思惑は混ざりますが、こんなことがあっただけでは終わらせない感情を心に生み出してくれると思います。
そして学校のテストでは答えは1つですが、
映画ではそれを観た人それぞれの答え(感想)があっていいと思います。
僕の答えは
「戦争は悲惨で絶対に繰り返してはいけない」
これに尽きます。
これを見た人は、
めちゃくちゃ平凡な意見で「うわコイツ考え浅いわ~」と思うかも・・・。
でも、
これでいいんです。
これがいいんです。